英国の大学院と出願手続きに関して

英国の大学院やVISAの手続きに関しては様々なところで詳しく説明されていますが、私も結構苦労させられましたので、最初に2017年時点のことをまとめてみようと思います♫

よく知られている通り、イギリスの大学の修士号は1年で取得することができます。

中にはアメリカのように2年間のコースもありますが多数が1年。

アメリカの修士レベルで勉強したことはないけれど、アメリカの院の方が知識を詰め込む余裕があるのかな、と予測しています。倍の時間があるわけだし。イギリスのマスターは、学生が勉強したいことがまず中心にあって、その論文を書くために色々な学説を学び能力を鍛える、という感じでしょうか。。最短距離というか。私も10月頭からクラスが始まりましたが、12月末までには修論のアウトラインをまとめることになっています。

イギリスには本当にたくさんの大学院がありますが、どこもインターナショナルスチューデント(EU以外)に対してはイギリス国民よりも2倍ほど高い学費を設定しています。

EUの学生も一応留学生という扱いではあるのですが、イギリスは一応まだEUに入っているので、学費の点では国内の学生と同じ扱いをしているようです。Brexit後はどうなるのでしょうね。ちなみに2017-2018の学費に関しては国内学生と同じ学費を保証しているようですが、2018-2019の年は今の所スコットランドのみ同額の継続を発表、現時点でそれ以外はまだ決まっていないようです。

日本人を始めたとしたアジア人の学生には直接関係のない話ですが。

 

OxfordとCambridgeはTimes の大学総合ランキングで1、2位ですね。

World University Rankings 2018 | Times Higher Education (THE)

私が通うGoldsmithsは総合ランキングには全然上位に入ってきませんが(総合大学ではないので)、アート、デザイン、メディアなどは世界的に有名で、私が通うメディア学科はQSの科目別ランキングで世界8位です。

Communication & Media Studies | Top Universities

本当に色々な大学とコースが合うので、特定の大学の希望がない限りは、自分の勉強したい科目別にリサーチし、TimesやQSランキングなどと照らし合わせるのがいいと思います。

 

大学によって出願のための提出書類は異なってきますが、

私のコースの場合、personal statementと呼ばれる志望動機のエッセイ(私は1500ワードほど書きました)、推薦状(2通)、成績証明書、卒業証明書、IELTSのスコアが必要でした。

それ以外に私は任意でポートフォリオも提出しました。今までの仕事を簡単にまとめたパワーポイントの資料です。仕事で今まで書いた記事のスキャンや、企画のビジュアルをまとめた6枚ほどのスライドです。

去年10月に準備を始めたものの、IELTS勉強含めあっという間に1月になってしまい、急いで2月末に出願後、2、3週間後に合格通知が来ました。

私は大学を卒業してから年数が経っているため、推薦状を依頼するために教授に連絡をするのが大変で、全く音沙汰のない先生もいましたね。。退官されている方もいらっしゃいましたし。

 

格通知をもらった後はTier-4 student visaの申請のために必要なConfirmation of Acceptance for Studies (CAS)を大学に発行してもらいます。

なかなか届かなかったので、私は3、4回メールで催促しました。イギリス人は細かい事務作業がとにかく遅いので、困ったらすぐにメールをするに限ります。

またTier4のビザのルールもしょっちゅう変わるので、UKVIのウェブサイトをよく読みこなかうてはなりません。

www.gov.uk

私は自力でやりましたが、不安な方はお金を払ってbeoなどの業者にやってもらうのがいいと思います。過去の留学経験者に聞いてもルールが変わってることもありますので安心できません。私の友達はちょうどビザのルールが大きく変更した年に留学を予定していたのですが、ビザが間に合わず留学を1年遅らせていました。。

2017年時点では日本はlow risk nationalitiesのリストに入っているので、銀行の残高を提出必要はありませんでした!

VISAの送付はビザセンターでの受け取りか郵送か選べるので、私は郵送をチョイス。ちなみにこのパスポート返却時に一緒に送られてくるペラペラの紙は無くさずに持っておくように!

また注意点としては学生ビザで入国できるのはCASに明記されている始業日の1ヶ月前からです。それより前に入国することは原則できないと思います。

ヒースロー空港に到着し、恐る恐る入国審査。。私はここでもう1回CASを求められました。審査官によって要求する書類も違うみたいですね。私は大学からのオファーレターも準備しておきました。何を勉強するのか簡単な質問だけ受け、あっけなく通過。

入国した後はもう安心!というわけにもいかず、Bio Residence Permit(BRP)という身分証明書を受け取らないといけません。日本でビザを申し込むときに①郵便局で受け取るか(どこの郵便局か指定できます)、②進学予定の大学で受け取るか、選ぶことができるのですが、私は大学の事務所から必ず学校で受け取るように、と指示が来ていたので、わざわざ大学を選んだわけなんですが、結果、受け取るまでになんと1ヶ月もかかってしまいました。。。郵便局だったらどうなってたんだろう。

実はイギリスに入国して学校が始まるまでの間にドイツで行われるイベントに参加したかったので、飛行機のチケットなども買っていたのですが、なんとこのBRPカードがないと出国できても帰国時に英国に入国できるか分からない、とのことで、泣く泣く諦めました。飛行機などキャンセル不可だったので何万円損しただろう。。

UKVIの説明にもBRPカードは原則10日以内に受け取りに行くこと、って書いてあったんですけどね。。。学校に交渉しても入学するまでは渡せないの一点張り。。。完全に学校側の都合でしたね。

本当に悲しかったな〜。。

なんだか長〜くなってしまいましたが、大学院出願とVISAの手続きは大体こんな感じだったと思います。