ロンドンでバスキア鑑賞〜 Basquiat: Boom for Real

ロンドンのバービカン・センターで開催中の Basquit: Boom for Real展に行って来ました!

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The Barbicanで開催中の Boom for Real展

ZOZO TOWNの前澤社長が昨年と今年、それぞれ64億円と123億円で作品を落札したことから、日本でも最近名前をよく聞く作家さんですね。

私は、映画「バスキア」をみたことがあるくらいで(アンディ・ウォーホルをデビッドボウイが演じています⭐︎)、作品を直接拝見したことはありませんでした。

 

事前に展示会情報をインスタで調べてみると。。なんと近くにバンクシーがバスキアに敬意を払って書いたグラフィティがある、との情報を入手!

グーグルマップでバービカンの周辺を調べてみると。。なんとバンクシーの絵の場所が示されていたので、比較的簡単に発見できました〜

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ジャーン⭐︎

10年くらい前にロンドンに遊びに来た時、ドイツ人の男の子からバンクシーの作品集を借りてからずっと直接みてみたいな〜と思ってたアーティストだったので、今回初めて遭遇できて、一人で興奮。

ライトが反射してることからわかるように、厚いプラスティックのようなものの板で保護されています。他のグラフィティで落書きされないように、ロンドンのメトロポリタン警察が保存しているんですね。バンクシーも公共施設にグラフィティを描いているのに、完全にアーティストとしての市民権を得ていますね。バービカンセンターの人が依頼して描いたってこともあり得るのかもしれませんね。。

 

そこから徒歩3分ほどでバービカンセンターに到着!しかし、チケットに時間制限があるらしく、なんと2時間後の入場券しか買えず〜カフェで暇つぶし。みなさん、もし行かれるなら事前にネットでチケットを買っていくことをお勧めします♫

 

27歳で急死、短い人生の中で様々な作品を残して行ったジャン=ミシェル・バスキア。

展示は踊っているバスキアの動画からスタート、SAMOというバスキアがリードしたストリートグラフィティ(というかポエトリー?)のムーブメントや絵画、ヒップホップに与えた影響、他の黒人アーティストから受けた影響、落書きした冷蔵庫、など幅広くカバー。

インタビューで「絵画で描かれている人間は誰なのか?」という質問に「ほとんどの場合、自画像です」と答えているバスキア。赤、黄色、青、緑など原色を自由に使うペイントアートは、彼の感性の豊かさ、ドラッグやアルコールに溺れてしまう刹那的な生き方など、ほとばしるような才能や魅力を表現しつつも同時に危うさも感じてしまうような。。なんとも言えない感情になりました。

展示会場では写真を撮ることができなかったのですが、バスキアが活躍し始めた70年代後半はニューヨークの治安も悪く、黒人などの有色人種に対しての差別もあり、バスキアも薬物中毒で当時を取り巻く状況は決して明るくなかったと思うのですが、全体的に明るい雰囲気の展示方法になってました。

 

アンディー・ウォーホルや、キース・ヘリングなどとのエピソードがわかる作品もたくさん展示されていて、治安が悪いニューヨークの中でも輝かしい才能をもち、助け合い、後世に残るポップアートを残していった素敵なアーティストたちの交流に少しほっこりしました。

 

当時夜な夜なスターたちとパーティーしていたであろうビアンカジャガーがウォーホルに宛てたイベントの招待状も展示してあって、

「アンディー、ぜひ来てくれると嬉しいです。もしできたら、ジャンミシェルも一緒に連れて来てくれますか?」と書いてあるのが、なんだか微笑ましかったです。そうやって少しずつスターの輪の中に入っていったのね〜。ウォーホルにしか心は開かなかったらしいけど。

 

最後に、展示してあったバスキアの言葉⭐︎

"I NEVER WENT TO ART SCHOOL ...

I JUST LOOKED...

 

THAT'S WHERE I THINK I LEARNED ABOUT ART

BY LOOKING AT IT"

美大には行ってないし、見ていただけです。

アートについては、きっと見ることで学んだと思います」

 

学校に行かなくても、観察力さえ鍛えれば、プロになれる!ってエールを送ってもらえたような気になりました♫

あと、周りにいる人たちの助け、影響力、などについても考えさせられました。